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引き際の美学について考える 『解体屋ゲン』 第469話 幕引き 感想

先週のお祭り騒ぎとは打って変わって、今週の第469話「幕引き」は、“解体屋”(こわしや)としてのパワーイメージが強いゲンさんの「もうひとつの顔」にスポットを当てた回になっている。

20120309-2.jpg

今回、テーマになったのは「引き際の美学」、実はこれビジネスマンだけでなく、ありとあらゆる現場、環境で恒常的にクローズアップされるテーマ。

さて、『解体屋ゲン』が考える「引き際の美学」とは?

ゲンさんの旧友である村井が経営している「村井ダチョウ牧場」は目下経営絶好調らしいのだが・・・

拡大志向を語る村井に対して、ゲンさんが心配して見せると、

20120309-3.jpg

経営者、とりわけ「創業者」には常人離れしたエネルギーがある、だからこそ「起業」できるわけだし、ありとあらゆる「困難」を乗り越えることができる。

このエネルギーを基本的に悪くいうことは出来ないと思う。

世の中はこうしたエネルギー=情熱によって大きく廻っていることも事実だと思うし、新たなビジネスチャンス
を伺う「野心」がなければ日本経済そのものも発展は有り得ない。

しかし、このエネルギーは同時に大きなリスクも内包している・・・そこに真正面から切り込んだのが今週のゲンさん。

建設コンサルタント野島事務所を訪れたゲンさんは、秀美から中国で大規模ダチョウファームの建設計画が進んでいることを知らされる。

ここまでで提示された情報は下記の通り。

村井→→→ダチョウファーム経営、創業者としての成功体験、黒字経営

環境→→→中国で大規模生産の動き、安い人件費、広大な土地


興味深いのは、村井の発言二つ。

「観光客相手に内需で対抗すりゃいいじゃないか!!」

「オレの部下やフジやピヨちゃんたちはどうなっちまうんだよ!?」


ここにあるのは「成功者」としての自負、国内マーケットへの期待、そして「雇用を守る」という村井の「経営者」としての美しき姿。

村井という人物が、こうしたセリフを通じて、何とも人情深い、仕事を、ダチョウを、従業員を愛した経営者であるか浮かび上がってくる。

常に「一見さん」にも分かりやすい配慮、読み切りスタイルのマンガとしての読み易さを提供してくれる星野茂樹先生に感謝。

一方「ステマ」の女王、時田光は高級スポーツクラブ・・・ではなく、地元の市民プール(利用料300円!)を旦那、息子たちと満喫していた。

そして居合わせたゲンさんは、ここからヒントを得るのだが・・・

私自身、今回のような問題について「全員が納得するような最善の答え」は最初から存在しない、存在するわけないと思う。

ベストがあるとは限らない、でも今目の前にあるベターに落ち着くことが、結果としてベストになるかもしれない・・・そんなメッセージが感じられた。

村井ダチョウ牧場は、研究施設として「非営利」の道を選ぶことになる。

従業員の雇用が守られない(従業員は納得の上で受け入れたが)という大きな問題が起きてしまったが、少なくとも「破産」「倒産」の事態は避けられた。

最後、ゲンさんの横顔がかっこいい。

20120309-1.jpg

「これでよかったんですよね・・・」とゲンさんに語りかける秀美の言葉が「ベター」であったことを証明していると思う。

建設中の中国のダチョウファームで台湾のような鳥インフルエンザが発生し、村井に一大ビジネスチャンスが転がり込んでくる将来的な可能性だってあったわけだから、これが最高の選択だったかと言えば断言はできないと思う。

引き際の美学、それは「次の一歩踏み出すための余裕」を残せるかどうか?

そんなゲンさんのメッセージが静かに心に響いた回でした。




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Date: 2012.03.09
Category: 解体屋ゲン
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