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『解体屋ゲン』 第618話 ゴンの取り柄(後編) 感想

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後編の扉表紙は石井先生おなじみの「困った横顔」、追い詰められたキャラクターが横顔で扉表紙に登場するパターンはおなじみ。

ゴンの紹介で肉体労働を始めた今井さんだったが、やはり身体が持つわけはなく、インターネットでこれまでのキャリアを活かした仕事を探すことに。

ここで驚くのがゴンが渡した携帯電話と一万円、今井さんの言った「受け取れませんよ!」というセリフにもある通り、もらうのに躊躇してしまうほどの過剰とも思える心遣い。

しかし、確かに必要なものだろうとは思う、携帯電話にせよ現金(交通費)にせよ、現実的には必要なものであり、ここまで踏み込んでくるのがゴンの優しさだと思うし、ここまで踏み込めるのがゴンの強さ、本気度の表れ。

ところが今井さんはその後、音信不通に。

ここで面白いのが、ゲンやトシの冷ややかな反応と相反するゴンのそれでも今井さんを信じようとする心根の優しさ、また先週とは打って変わり(?)、今井さんの更生にかけるゴンの本気度に気付いたヒデの熱い言葉の数々。

「今の時代みんな他人に無関心じゃないか!」

「道端に困ってる人がいたって知らん顔して通り過ぎる。でもゴンさんだけが立ち止まったんだよ!」

このセリフに始まり、ヒデの熱弁はまだまだ続く。

「無償の慈悲の心が人類を救うんだよ!ゴンさんは希望の星だよ」

無償の慈悲の心・・・かなり大きく打って出て来たなぁ・・・と思う反面、ヒデもそれだけ純情な男なのだと改めて思い知らされた。

元々、借金生活から自殺未遂を起こしていたヒデだからこそ、今井さんの苦悩を肌で感じ取り、またゴンの男気を直感的に汲み取ったのではないかと思う。

どん底を見た男、時田英夫だからこそ、ここでゲンとトシの言葉に黙ってはおけなかったのではないだろうか。

数日後、フラフラになりながら歩いてきた今井さんの姿が!、どうやら就職活動の面接で名古屋まで行っていたらしく、帰りの交通費がなくなってしまい、静岡から歩いて東京まで来たのだという。

ゴンの優しさに触れることで今井さん自身、相手の目を見てまっすぐ話せるようになり、見事、面接を突破。

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人に傷つけられ、人を信じることができなった、人を真正面から見ることができなくなった今井さん。

しかし、その今井さんを救ったのもまた「人」だったという事実。

人を救うのは人しかいない、誰もが無関心に他者を傷つけ、優越感すら持ってしまうこの時代に、「救う側」に廻れる人は何人いるのだろうか?

圧倒的多数の傍観者、その中に自分もいる、しかし、人を救うのは人、誰かが主体的に、損得勘定抜きで救いの手を差し伸べなかったら人は更生しない。

無論、今井さんの頑張りもあったとは思う。

しかし「頑張れるきっかけ」を与えることができたゴンの強さと優しさに私自身、素直に憧れる。

今井さんの第二の人生にヨーイドンの号砲を鳴らしたゴン、ゴンの姿から浮かんできた他者への関わり方は、今一度私たちが考えるべき問題を秘めているように感じました。
Date: 2015.02.21
Category: 解体屋ゲン
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